- さるもの
- I
さるもの【然る物】そのとおりであること。 もっともなこと。
「…と人の仰せられしこそ, げに~なれ/徒然 19」
~にて(1)言うまでもないことで。「わざとの御学問は~, 琴笛の音にも雲井を響かし/源氏(桐壺)」
(2)一応そのとおりだが, それはともかくとして。II「もののあはれは秋こそまされ, と人ごとに言ふめれど, それも~今ひときは心も浮き立つものは春の気色にこそあめれ/徒然 19」
さるもの【然る者】(1)したたか者。 抜け目のない者。 油断のならない者。「敵も~」「志丈も中々~ゆゑ/怪談牡丹灯籠(円朝)」
(2)ある地位・才能などがあり軽視できない人。「~にしなして, 長く見るやうも侍りなまし/源氏(帚木)」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.